テラゾー&人造石研ぎ出しとは
大理石のような床や壁
特徴はオーダーメイドで造れること
施工のことならお任せ下さい
今、細かくした砂利や石をセメントと混ぜ合わせ、塗り固め硬化後に研磨してつくる人工石のような工法が再注目されています。この工法にはテラゾー(現場テラゾー)と人造石研ぎ出し(人研ぎ)の2種類があり、それほどの違いはありませんが、使用する石の大きさの違いで区分されています。
テラゾー(大きな玉石を使用) | 人造石研ぎ出し(細かい石を使用) |
特長1 自由な場所、自由な形に施工
- 目地がなく一枚岩のように継ぎ目なく施工ができます
- 床面や壁などの平面だけでなく、手すりなどの曲面など、タイル等とは違って自由な形に施工できます
- 流し台、ベンチ、プランターなどの立体物への施工も可能です
特長2 お好きなデザイン、色で作成します
- 現場で顔料を混ぜ合わせて造っていくので、ご希望のオリジナルな色が表現できます
- 色だけでなく、混ぜ合わせる砂利の種類や大きさによって様々なデザインに仕上げられます
特長3 耐久性に優れ、メンテナンスフリー
- 古くから学校の手洗い場や階段、廊下の床、公園の滑り台などに用いられ、50年が経過した現在でも手直しすることなく使われている「人研ぎ」が多く残っているほど耐久性に優れています
- 「人研ぎ」はセメントと混ぜ合わせる玉石が硬化して表面を研磨することにより、ひび割れが少ないうえセメント以上に耐久性が高く、耐摩耗性、耐火性に優れています
先人の知恵と技術を伝承したい
「人造石研ぎ出し」の技術は、高価な大理石などの代わりに先人が考え、譲りうけた日本の大切な技術です。聚楽壁、漆喰壁、土壁などもそうですが、日本の四季が織りなす暑さ、寒さや湿気に耐えうる素材がつまった素晴らしい技術を、未来に残していきたいと考えて活動しております。
築40年の小学校の階段手すり | 築40年の小学校の人研ぎの廊下 |
テラゾー(現場テラゾー)
大理石のような印象を与えるテラゾー。テラゾーは12mm程度の大きな天然の玉石等にセメントと顔料を混ぜ合わせ、表面を滑らかに仕上げる工法です。昔ながらの工法ですが、耐久性が高くしっとりとした雰囲気や自由な色彩を表現でき、大理石のような重厚感を与えます。また、玉石以外にもガラスやセラミック、瓦などを使うことができるので廃棄物の再利用にも適しており、環境にやさしい工法で再注目されています。
テラゾーとは人造石研ぎだしと比べて施工方法はそれほどの違いはありませんが、使用する砕石の大きさの違いで区分されています。人造石研ぎだしは5mm程度までの細かい石を使用し、テラゾーは12mm程度の大きな玉石を使用します。大きめの玉石を使用することでテラゾーの方が塗り厚さが厚くなります。
カナリア ホワイト |
カナリア イエロー |
・上記はカナリアの石を使ったホワイトとイエローの事例です。カラーを変えることにより雰囲気が変わります。下記カラーバリエーションからもお選び頂けます。
花崗岩 ホワイト |
ガラス材ブルー ホワイト |
・上記は花崗岩とホワイト、ブルーのガラス骨材とホワイトの組み合わせです。ガラスにはグリーン、ライトブルー、クリアー、ブラウンなどがあります。多彩なカラーとの組み合わせが可能です。
寒水石 薄いブルー |
寒水石 薄いパープル |
寒水石 薄いグリーン |
・上記は寒水石にブルー、グリーン、パープルの顔料を混ぜて薄いカラーで仕上げました。顔料を調整して色の濃淡を変えることも可能です。
デザインバリエーション
・使用する石によって粒の形、色が変わります。
カラーバリエーション
・基本的な全体の色です。セメントに顔料を混ぜることによって色を付けます。
・色はほんの一例です。薄いピンクやブルー、バイオレット、ベージュ等、お好きな色でお造りします。
テラゾーの施工事例
目地、塗り継ぎのない一枚ものの天板 テラゾー仕上げ 店舗のカウンター
テラゾー施工事例はこちら
リサイクル瓦を使ったテラゾー
屋根に使われていた瓦を粉砕し再利用したものがリサイクル瓦です。
10㎜、5㎜、2㎜の粒の大きさがあります。
これらをセメントと練り合わせて仕上げたものが瓦テラゾーです。
廃棄され行き場を失った瓦が生まれ変わります。
(リサイクル瓦) |
(リサイクル瓦) |
リサイクル瓦をセメントと練り合わせ、塗り付け、硬化後に研磨して仕上げます。
(瓦テラゾー塗り付け) |
(瓦テラゾー塗り付け) |
(カウンター) |
(キッチン天板) |
(床) |
(ベンチ) |
人造石研ぎ出し(人研ぎ)
自然な素材感で今若者にも大人気の「人造石研ぎ出し仕上げ」!
人造石研ぎ出しは、天然の玉砂利等にセメントと顔料を混ぜ合わせ、表面を滑らかに仕上げる工法です。昔ながらの工法ですが、耐久性が高くしっとりとした雰囲気や自由な色彩を表現できるので、今また若者を中心に再注目されています。
骨材としてよく使用される寒水石
代表的な国内の3大名産地 茨城県産、岡山県産、福岡県産を比較してみました。
それぞれの特徴としまして、色合いが若干違うところです。
茨城県産は茶系の粒が混ざっており、岡山県産は薄いグレー系で、福岡県産は岡山県産よりも白の粒が多く混ざっているのが特徴です。
茨城県産 |
岡山県産 |
福岡県産 |
施工のながれ
下地
土台としての形をつくります。コンクリート、ブロックなどしっかりとした下地をつくります。 |
プライマー塗布
表面が完全に乾燥したことを確認して、プライマー(接着剤)を塗布します。 |
下塗り
プライマーが乾燥したのを確認し、下塗りを行います。これは次の中塗りの材料を強固に接着させるための作業です。
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中塗り
下塗りの上にモルタルを塗り付け、角や丸くなる部分、寸法などの最終的な形をつくります。
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仕上げ塗り
セメント、砂利、顔料を混ぜ合わせたモルタルを表面に塗り付けます。
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研ぎ出し
研磨機を使って表面を磨きあげます。人造石研ぎ出しならではの表情が出るまで時間をかけてひたすら磨きます。 |
完了
気温や天候によってモルタルの乾燥時間は変わってきます。早すぎると深く研磨してしまい、遅すぎると固くなりすぎて研磨ができなくなります。ほどよい時間が経過したあとに丁寧に磨きあげて行くのがポイントです。 |
人造石研ぎ出し(人研ぎ)とは
人造石カラーバリエーション
様々な種類の色の中から選ぶだけでなく、混ぜあわせることで自由な色を作り出すことができます。
ほんの一例です。顔料を混ぜることにより、無限大に広がります。
寒水石+白色 |
国内の寒水石
茨城県産を使用しての人造研ぎ出し仕上げ | |
岡山県産を使用しての人造研ぎ出し仕上げ | |
福岡県産を使用しての人造研ぎ出し仕上げ |
寒水石でも産地によっては色合いの違いがあります。
それぞれの特徴を生かしたものに仕上がります。
施工事例紹介
人造石研ぎ出しベンチ
人研ぎベンチ 施工中 |
人研ぎベンチ 完成 |
人研ぎプランター
人研ぎプランター 施工中 | 人研ぎプランター 完成 |
その他の人造研ぎ出し仕上げの事例はこちら
よくある質問 Q&A
どのような場所に施工できますか?
壁や床、階段、立体物もつくることが可能です。平面だけでなく、曲面や立体物も作ることができるのが人造石研ぎ出しの特徴です。小学校の廊下の床、階段、公園の滑り台などに古くから使われています。
性能で評価されることとは?
普通のセメントモルタルは乾燥、収縮を繰り返すことでひび割れが入りやすい性質を持ちますが、人造石研ぎ出しの場合はセメントと混ぜ合わせる玉石が硬化して、表面を研磨することによりセメント以上に耐久性が高くなり、耐摩耗性、耐火性に優れています。
ひび割れはしませんか?
材料がセメントなので大面積の場合は目地を設けます。
前もって目地を配置する場所を決めておき、真鍮目地や木製目地を固定しておき、乾燥すれば取り除いてひび割れ対策目地としてとりつける場合もあります。