コンクリートの壁のしみ モデリング工法で塗り替えました。

今回は新築の駐車スペースのコンクリートの壁(擁壁)にしみがあり、見た目がよくないので何とかしてほしいとの要望がありお伺いしました。
新築ということで、すべてが新しいのでこのような箇所は特に目立ってしまいます。

ステンシル
(施工前)

これは欠陥とか悪いものではなく、コンクリートのうえに薄く塗った補修材が水に濡れたりしておこる現象で問題はありません。
普通セメントに吸水調整材、付着力や保水性を高めるための建築用化学のり、作業性をよくするための混和材を混ぜ合わせて材料をつくったと思われます。
壁に塗りつけて乾燥後に、その中の建築用化学のりや混和剤が水等に反応をおこして白っぽくなってしまう現象です。
剥がれたりすることはないのですが、やはり見た目がよくないのが問題です。

建物自体も白で統一されているので、壁(擁壁)も白っぽいものをチョイスして施工を始めます。

ステンシル
(吸水調整材塗布後)

まずは表面を清掃して、吸水調整材を塗布していきます。これは名のごとく、吸水を調整する役目と
接着をよくするためのものです。

ステンシル
(カチオン性モルタル塗り後)

そして、吸水調整材が十分に乾燥してからカチオン性モルタルを塗りつけます。
カチオンの特長としまして、強力な接着力、曲げ強度、圧縮強度、衝撃性の向上、収縮減少、ひび割れ防止効果があります。

ステンシル
(プライマーの塗布後)

カチオンが乾燥してから接着をよくするためのプライマーを塗布します。
このように最終的な仕上げ材を塗るまでに、何工程も作業を重ねて下地処理を行います。

ステンシル
(吹付完了)

そして、仕上げ材を吹付していきます。

ステンシル
(トップコート塗布後)

乾燥後にトップコートを塗って作業は完了です。
写真では分かりつ¨らいですが、表面をゆず肌調に仕上げました。
天候もよかったこともあり、乾燥も早く作業は順調にすすみました。

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