年月が経ち滑らなくなった人研ぎ仕上げの滑り台 滑れるように塗りかえました。
よく見かける人造研ぎ出し仕上げの滑り台です。
40、50年も経ちますと、どうしても経年劣化してしまいます。
今回は割れや破損箇所があったので塗りかえることにしました。
塗りかえといっても、既存のものを斫って撤去するとなると大ごとな工事になりますので、悪い部分だけを取り除き、既存のものを利用して、そのうえに施工することにしました。
(施工前) |
(施工前) |
施工前の補修をされていた箇所の処理を施し、全体にも下地処理を行いました。
(下地処理) |
40数年経過している人研ぎ仕上げの滑り台ですが、割れている箇所、表面の経年劣化以外はしっかりとした状態でした。
以前に人研ぎ仕上げの壁を斫ったことがありますが、50年経過しているにも関わらず、かなりの強度があり、接着性も優れていたために、斫るには硬くて苦労をしたことがあります。
それだけ人研ぎの材料は耐久性に優れているものだと実感したことがあります。
(人研ぎの斫り作業) |
左記画像がその時の事例です。 |
下地処理後、新しく練った材料を塗付けていきます。
もとの色のようにイエローの顔料を調合しました。
(塗り込み中) |
(塗り込み中) |
乾燥とともに表面に石が散りばめられるように伏せ込んで仕上げていきます。
(施工後) |
乾燥後、研磨を行い作業は完了です。
(施工前) |
(施工後) |