古く劣化したタイルの床のリノベーション 滑り止め効果のある床
今回は古くなった集合住宅の床のリニューアル工事です。
数十年前のタイルは塗れると滑りやすいものが多いようです。
剥がれて劣化している箇所も多くあり、撤去してコンクリートを新しく打設してから行うこととなりました。
タイルはその時に流行ったものを使われていることが多く時代を感じさせるものも多いようです。
(施工前) |
タイルの撤去から作業を開始します。
最近のタイルは剥離を防ぐために樹脂を使って張り付けることが多くなってきましたが、数十年前はモルタルを下地にして張り付ける工法が主流でした。
そのモルタルに使用するセメントがいずれは経年劣化してしまいます。その影響でタイルが剥がれたり、浮いてしまいます。
(タイルの撤去) |
タイル、下地ともに劣化していたので簡易に撤去することが出来ました。
下地のモルタルも撤去してコンクリートを打設しました。
コンクリートが打てる厚さがあれば、コンクリートを打つようにしております。強度、耐久性ともに優れているからです。
(下地処理) |
コンクリートを打設して乾燥させてから下地処理を施しました。この下地処理を黒くしているのは、後の最終的な目地の色にするためでもあります。
(プライマー塗布) |
(目地材貼り付け) |
プライマーを塗布、乾燥後、模様となる目地材を貼りつけていきます。
(1回目吹付) |
(2回目吹付) |
1回目、2回目の吹付を行い、乾燥後に目地材を除去して完了となります。
(施工後) |
(施工後) |
今回は劣化が激しいこともありタイルを撤去することにしましたが、タイルの処分は産業廃棄物になります。
産業廃棄物の処分費用も最近では高額になっており、なるべく撤去をすることなく既存の床のうえに施工するのが理想的です。