人造研ぎ出し工法で白のベンチをつくりました。 寒水石の人研ぎ 磨き仕上げ
住宅のお庭に人造研ぎ出し工法で白のベンチをつくりました。
コンクリートのうえに仕上げます。
まずはプライマーを塗布して作業開始です。
今回は大きなベンチということもあり、ひび割れ防止のために目地を設け3分割で仕上げます。
手順としては下塗り、中塗り、仕上げ塗り、研ぎ出しとなります。
モルタルでコンクリート下地のうえに下塗り作業をおこないます。
その後の中塗りの材料の接着もよくなります。
乾燥させた下塗りのうえに中塗り作業を行います。
この作業でベンチとしての形を造っていきます。
角のなる部分には丸い面をとり、座面には水が溜まらないように勾配をとります。
中塗りを十分に乾燥させてから仕上げ塗りを行います。
この作業で最後の色になる材料を塗りこみます。
今回の色は白と寒水石を混ぜ合わせています。
仕上げ塗りの角になる部分には丸い面を取り、寒水石を伏せ込むようなイメージで仕上げます。
研磨できる範囲内で仕上げ塗りをして下さい。
時間と共に材料が硬化していきます。硬化しすぎると固すぎて研磨ができなくなります。
この研磨作業に最も時間をかけ精度をよくしていきます。
表面に寒水石が均等に浮き出るようなイメージを持ちながら磨きをかけます。
この磨き作業の一段階前の仕上げ塗りの作業でも、最終的に寒水石が浮き出るように塗付ける必要があります。
細部も仕上げて作業は完了です。
下記画像は人造研ぎ出し工法で、小学校の廊下や階段の床、手洗い場や公園の滑り台などの現在のものです。
40年ほど経過していると思われますが、現在でも上記の写真のように使用されており、いかに耐久性があるかを感じさせられます。
創意工夫されてつくられた先人の知恵というのはすばらしいものです。